Debian Etchが2007/4/8にリリースされたので、DebianのポリシにのっとってSargeのセキュリティーサポートは2008/3/31で打ち切られています。そして、2008年10月末ごろにSargeは公式リポジトリからダウンロードできなくなり、debian-archiveにアーカイブとして移動されています。
ということで、sargeをインストールする方法をメモとして残しておきます。ただし、今更sargeを新規でインストールすべきではないので、あくまでマシン故障などのトラブル時や検証目的のためであることをお忘れなく。
Debian sargeのインストールCD等を用意してインストールを進める。 一通りインストールして、再起動後のAPTの設定の際に「手動で設定」を選択する。 エディタとしてnanoが起動するので、編集して下記の記述のみにする。 下記は、debian-archiveの日本におけるミラーである理化学研究所のもの。 ---------------------------------------------------------------------------------------- deb http://ftp.riken.jp/Linux/debian/debian-archive/ sarge main contrib non-free ---------------------------------------------------------------------------------------- 保存する場合は、Ctrl+Oを押し、Ctrl+Tを押してファイル選択に入る。 下記のようにカーソルを動かして、sources.listを選択してEnterを押す。 nanoを終了するには、Ctrl+Xを押す。 その後、security.debian.orgからのダウンロードをするか訪ねられたら sarge向けのアップデートはすでに利用できなくなっているので 「いいえ」を選択してインストールを進める。 これでインストールそのものはうまくいくはず。 インストールを終えた後、下記のORCAプロジェクト指定のリポジトリを /etc/apt/sources.listに追加して -------------------------------------------------------------------------------- deb http://ftp.orca.med.or.jp/pub/sarge-updates sarge main contrib non-free -------------------------------------------------------------------------------- # aptitude update # aptitude upgrade を行う。 まあ、このリポジトリの公開期間も2009/3末までの予定らしいのでさっさとEtchにアップデートすべし。Etchのアップデート時には データのバックアップや事前検証などをお忘れなく。 わけ分からずアップデートして、パッケージの依存関係の罠にはまったり etchとsargeのパッケージが混在するような状況に陥ると、トラブルの元なので Etch新規インストールして移行するのがお薦め。 □ 参考URL Debian JP - Debian 3.1 "Sarge" がアーカイブサイト (archive.debian.org) へ移動 http://www.debian.or.jp/blog/debian31-is-archived.html Debian ディストリビューションアーカイブ http://www.debian.org/distrib/archive.ja.html Debian GNU/Linux 3.1(sarge) セキュリティアップデート対応のお知らせ http://www.orca.med.or.jp/orca/security/sarge-support-announce.rhtml debian日本ミラーサイト ftp.riken.jp http://ftp.riken.jp/Linux/debian/
Adobe Readerの脆弱性を突いた、攻撃用PDFファイルも出現しているようなので、Adobe Reader 8.1.2以前を使っている場合はアップデートしておくべし。セキュリティベンダのソフトは順次対応していっている模様。また、Adobeのサポート方針からすると、最新版の1世代前より古いAdobe Readerは、セキュリティ対応が遅かったたり無かったりする場合があるので使わない方がよい。2008/11時点でいえば、Adobe Readerは8以上を使うべし。
ITPro - Adobe ReaderとAcrobatのJavaScriptに危険なぜい弱性,最新版にアップデートを http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081105/318493/ JPCERT - Adobe Acrobat 及び Adobe Reader の脆弱性に関する注意喚起 http://www.jpcert.or.jp/at/2008/at080020.txt ITPro - 新たな「PDFウイルス」出現、ほとんどの対策ソフトが検出できず http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081110/318900/
美しい日本語や漢字といったものにこだわるのも分かるが、字体などに対して過剰なこだわりがあれば混乱を招き、社会コストが増大するという話。
Internet Watch - “情報化時代”に追いつけるか? 審議が進む「新常用漢字表(仮)」第8回 字体意識と社会的コスト http://internet.watch.impress.co.jp/cda/jouyou/2008/11/13/21485.html Internet Watch - “情報化時代”に追いつけるか? 審議が進む「新常用漢字表(仮)」一覧 http://internet.watch.impress.co.jp/cda/jouyou_backnumber/
ATOK X3をインストールしているEtch環境で、Adobe Reader 8を インストールすると、CPUを占有して固まってしまう問題を場当たり的に回避する方法。 Firefoxがおかしくなったりする等の、なんだかんだの事情で GTK_IM_MODULE=iiim の設定にしているので、Adobe ReaderでPDFを開いて検索しようと すると固まってしまう。 んだもんで、コピペしないと日本語でPDF内の検索ができなくなってしまうのだけど 検索できないよりはましなので、/usr/bin/acroreadとしてスクリプトを作成。 ---------------------------- #!/bin/sh LANG=C /opt/Adobe/Reader8/bin/acroread "$@" ---------------------------- スクリプトには実行権限を与えておく。
追記:Adobe Reader 9の場合は、/usr/bin/acroreadがインストール/起動用のスクリプト になっているようなので、これを別名に変更して、別に起動用スクリプトを作る。 Adobe Reader 9をインストールした後で # mv /usr/bin/acroread /usr/bin/acroread.bin を実行し、下記の内容で/usr/bin/acroreadを作る。 # vi /usr/bin/acroread # chmod +x /usr/bin/acroread ---------------------------- #!/bin/sh LANG=C /usr/bin/acroread.bin "$@" ---------------------------- Debain スレッドテンプレ - ATOK for Linux を使う http://debian.fam.cx/index.php?Japanese#content_1_35