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ORCA愉快日記

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2009-09-02 遅ればせながらLenovo X200sについてのレビュー

_ [PC] 遅ればせながらLenovo X200sについてのレビュー

X200sが到着してから1ヶ月たったので、その使用感とThinkpadを使っていて便利な点をレビューしておきます。

□ 購入したX200sのスペック
製品番号7645CTO
CPUCore2 Duo SL9400 (6MB cache, 1.86GHz, FSB 1066MHz)
チップセットモバイル インテル GS45 Express
メモリ4GB (DDR3 SDRAM PC3-8500)
ハードディスクSeagate ST9320421AS (320GB 7200rpm SATA 3Gb/s 16MB cache)
グラフィックモバイル インテル GMA 4500MHD
有線LANIntel 82567LM
無線LANIntel Wifi Link 5300 AGN (802.11 a/g/b/n ドラフト2.0)
液晶12.1インチ (1440×900ドット WXGA+ LEDバックライト)
指紋認証Authentec, Inc. AES2810
バッテリ6セルバッテリ
□ Lenovo X200sのレビュー X200sはすでに発売(2008年10月)から月日がたっており、レビューも たくさん出ているので、感想とか気になった点を中心に。 以前はLet's note T5を使っていたので、今回も軽量モバイルノートとして X200sを購入。購入の動機としては、T5は解像度がXGAだったので ウィンドウを並べて作業をするには狭かったのと、T5の実質的なメモリ量 の上限が足りなかったためです。(特に仮想マシンを動かしたい場合に困る。) ▲ 作業効率UPのWXGA+液晶 やはりWXGA+液晶は表示領域が広く、作業効率がUPするので これだけでもX200sを買う価値があります。 ただし、目の悪い人にはドットピッチが狭いのでつらいかも。 フォントサイズの調整などで、ある程度なんとかなりますが。 2009年9月2日現在では、需要逼迫のためWXGA+液晶の新規受注を 停止している状態ですが、ぜひとも復活して欲しいものです。 1440×900ドットの作業領域。Webの表示も広々としています(Ubuntu 9.04) ▲ 打ちやすいタッチのフルサイズキーボード Thinkpadのキーボードは良いと聞いてましたが、使うほどに打ちやすい キーボードで格段に良いです。あらためてT5のキーボードを触ってみたら ストロークの浅いパンタグラフ式キーボードで、感触が気持ち悪いのなんの。 キーストロークがしっかりしているので打っていて疲れないのと Fnキーを含む89キーのフルサイズキーボードなので、キー配列に 無理がありません。 また、X200sではトラックパッドがない代わりに、キーボード領域が広く 主なキーはキーピッチ19mmと幅が広く取ってあるのも、打ちやすい理由の 一つです。 ▲ 指の疲労が少ないトラックポイント Thinkpadのキーボード中央にある、赤い突起がトラックポイントです。 突起の傾きでマウスカーソルを動かすのですが、タッチパッドのように 指を頻繁に動かす必要がないので、指が疲れずにすみます。 また、タッチパッドに手が当たってしまってカーソルが移動する ようなこともありません。 実際使ってみて、トラックポイントの操作にはすぐに慣れました。 これは、もともとデスクトップ機ではトラックボールを使っていたせい かもしれません。手首を大きく動かすことなく、指先だけで操作できる デバイスという点で似ていますので。 万人向けではないかもしれませんが、これは一度慣れたらやみつきです。 慣れるまでの心理的な抵抗があるかもしれませんが、ぜひ試してみてください。 ▲ ホテルとか飛行機内とか暗い場所で便利なキーボードライト X200sは、液晶画面の中央上に白色LEDがついていて、ちょうど 液晶を広げた際に下を照らすことができるようになっています。 プレゼン会場とかホテルの部屋とか飛行機内で減光した状態などの 状況でキーボードを打つ際に、ほんのりとキーが照らされて キーが分かりやすく便利です。この便利さは予想外でした。 暗い場所でキーボードライトONとOFFにしてみたときの違い ▲ 稼働時の動作音や熱など もちろん稼働時には熱は出ますが、T5や他のノートパソコンで良くある パームレストやキーボードの一部が高熱で触りづらくなるということが ないのは良いですね。モバイルCore 2 Duoの電力効率の良さも影響して いますが、ハードディスクの熱をうまく逃がす機構も働いているのだと 思います。(7200rpmのディスクだから、より多くの熱が出るはずなのに) 稼働時の動作音はほとんど気にならないレベルです。ハードディスクなど が稼働する一定の動作音はしますが、冷却ファンの音が耳障りだとか 高周波な音が気になるということはありません。 ▲ バッテリの持ちと重量 選択した6セルバッテリーの構成では、重さは1341gでした。 この重さなら、普段持って歩くにも困らないですね。 普段はX200sに入れたUbuntu 9.04環境で動作させていますが 無線LANで接続しながらの作業で、だいたい5-6時間程度バッテリがもちます。 4セルバッテリーだと底面がフラットですが、標準の6セルバッテリーだと バッテリー側にゴム脚がついており、5mmほど持ち上がる形になります。 バッテリーの持ちと重さのバランスでしょうが、6セルバッテリで1341g/ 5-6時間駆動できるので、個人的に合っているものを選択したと思います。 □ その他参考サイト Lenovo - Thinkpad X シリーズ特徴 http://shopap.lenovo.com/SEUILibrary/controller/e/jpweb/LenovoPortal/... 51nb.com - X200とX200sの比較写真 http://www.51nb.com/viewnews-42802

2009-09-11 Ubuntu 9.04でetckeeperのデフォルトをgitにするメモ

_ [Linux] Ubuntu 9.04でetckeeperのデフォルトをgitにするメモ

個人的メモ。/etcの設定ファイルをバージョン管理システムで管理するアプリケーションであるetckeeperを、Ubuntu 9.04で使用する際のメモ。

etckeeperでは、git/mercurial/bzrなどのVCS(バージョン管理システム)
となっているが、Ubuntu 9.04ではbzrがデフォルトになっているので
使い慣れているgitに変更する。
  
□ etckeeperのインストールと設定変更
$ sudo aptitude install etckeeper
$ sudo vi /etc/etckeeper/etckeeper.conf
  
gitを使用する設定にし、git commitの際に-vオプションを追加した。
-------------------------------------------
# The VCS to use.
# VCS="hg"
 VCS="git"
# VCS="bzr"
# VCS="darcs"
  
# Options passed to git commit when run by etckeeper.
#GIT_COMMIT_OPTIONS=""
GIT_COMMIT_OPTIONS="-v"
   (略)
-------------------------------------------
  
□ etckeeperの初回設定
$ sudo etckeeper init
$ sudo etckeeper commit "First commit"
  
□ 設定変更後のcommit
/etc以下の設定を変更した後は、以下のようにしてcommitする。
$ sudo etckeeper commit "メッセージ"
  
□ 参考情報
ヘルプ等は man etckeeper や /usr/share/doc/etckeeper/README.gz を
参照のこと。
  
Ubuntu Weekly Recipe 第58回 ファイルのバージョンを管理する
http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0058?page=2

2009-09-24 GNOME 2.28が9月24日(日本時間)にリリースされました

_ [Linux] GNOME 2.28が9月24日(日本時間)にリリースされました

2009年9月23日(日本時間で9月24日)に、GNOME 2.28がリリースされました。GNOME BluetoothでのBluetoothデバイスの管理や、仕事時間を記録するための時間と仕事を記録していくタイムトラッカー(Hamster)や、インスタントメッセンジャーであるEmpathyや、音量調整ツールでバランス調整やサブウーファーの設定ができるようになっています。個人的にはタイムトラッカーがどこまで使えるか試してみたいですね。

また、GNome 3.0に向けてlibbonobo、libbonoboui、libglade、libgnome、libgnomecanvas、libgnomeprint、libgnomeprintui、libgnomevfsといった古いライブラリは、deprecated(廃止予定)とされています。なお、GNOME 3.0のリリースは現時点では2010年3月31日が予定されています。

今回のリリースでは、締切りぎりぎりに翻訳を潜り込ませることができたのでとりあえず良かった..です。色々と時間が足りなかった気が。

マイコミジャーナル - GNOME 2.28が正式公開 - 聞こえ始めた3.0への足音
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/09/24/039/
gnome.org - GNOME 2.28 リリースノート
http://library.gnome.org/misc/release-notes/2.28/index.html.ja
gnome.org - GNOME 2.28 プレスリリース
http://www.gnome.org/press/releases/2009-09-gnome228.html
gnome.org - GNOME 開発ロードマップ
http://live.gnome.org/RoadMap
gnome.org - GNOME 2.27.x/GNOME 2.29.x 開発 (スケジュールあり)
http://live.gnome.org/TwoPointTwentyseven/

2009-09-28 NetWalkerを分解してみたらそこにはエル・ドラードが..

_ [Ubuntu] NetWalkerを分解してみたらそこにはエル・ドラードが..

Ubuntuファンの皆さんが鼻息を荒くするデバイス、NetWalkerが先行発売されてもう10日たつというのに、本格的な分解記事が出てませんねー。ということで、ついかっとなって5年保証かけたにもかかわらず分解しちゃいましたよ。アホだアホだ。netwalkerの分解は、初心者とか不器用な人にはお勧めできませんよ?

裏面のネジを外し、バスタブ型の構造のツメを外していく
 
  
ヒンジ部分に向かって丁寧に持ち上げていく。オプティカルポイントとかヒンジ部分の外装は別パーツ。
キーボードと基板の間にはフレキシブルケーブルが2本通っているので、切らないよう注意。
 
  
想像通り、ヒンジ部に円筒形のリチウムイオン充電池が格納されている。
バッテリは、SHARP UBATI1010PCZZ  7.4V 1620mAh 12Wh
2セルタイプのリチウムイオン充電池。
 
  
オプティカルポイント用のセンサー。センサーそのものは豆粒くらいの大きさ。
 
  
ヒンジ部のプラスチック外装パーツと、右手側の基板。
USBキーボードコントローラのALCOR Micro Corp製 AU9410が搭載されている。
フレキシブルケーブルのコネクタが極小で取り付けが怖いので、これ以上は分解しなかったよ..
 
  
左手側の基板。
samsung製 K9GAG08U0M-PCB00 MLC NAND Flash 16Gbit DRAM(2GB)
基板上に2枚実装: 2GB x 2個 = 4GBさらに奥に空きパターンあり。
左手前のチップは、オーディオコーデック FreeScale製 SGTL5000。
イヤホン/スピーカ出力用と思われる。

  
謎のシルク印刷と空きパターンが!エル・ドラードはそこに?
面実装DIP...いやなんでもない。気のせいだろう。

  
  
おおまかに描いてみた、基板正面のパーツ配置図。

_ [Ubuntu] NetWalkerを分解する手順

分解すると保証を受けられなくなります。また、初心者/不器用な人には壊す可能性があるのでお薦めできません。自己責任で行うようにしてください。また、電池交換も初心者にはお薦めしません。工賃の数千円をけちって無保証になったり壊してしまうくらいなら、メーカで交換してもらう方が絶対お薦めですよ。

NetWalkerのバッテリ交換に関する費用等の公式情報が出ました。http://www.sharp-lifestyle.com/archives/2009/10/00709.phpバッテリ交換料金は4725円だそうです。SHARPさんがんばったなぁ。この価格だと、バッテリ単体を保守部品として購入するのとたいして変わらない金額じゃないんでしょうか。記事に書いた内容が、ウソの情報になってしまうほどのインパクトでした。すみません。

1.裏ぶたにあるネジ用のふたを8箇所外す。特に斜めになっている箇所は
  特殊な形状のプラスチック素材なので(普通のはゴム系素材)元の場所に
  戻せるように分類しながら外す。
2.全てのネジを外す。(電池交換のためだけならヒンジ側の中央にある
  4つのネジを外せばよい。)
3.筐体とキーボードはバスタブ型になっていて、キーボード基板が筐体の
  中に収まっている形になる。ツメでロックされているので、外側の
  筐体を剥くように丁寧にツメをはがしていく。
4.筐体とキーボード等はフラットケーブルで接続されているので
  引っ張りすぎないようにし、ヒンジ中央部を上に持ち上げるようにして
  外していく。
5.中のフラットケーブルを外す。(私はこの段階でフラットケーブルのコ
  ネクタが小さすぎて取り付けが怖かったので中止)
6.基板上に載ったネジを外し、基板の裏側を観察、またi.MX515チップが
  内蔵されているであろう銅箔を剥がし(元に戻せません)、観察する。
  
以上が分解手順です。
電池交換のみを行う場合は、オプティカルポイントや電源ボタンや
ヒンジ中央部のプラスチック外装パーツが剥がせるので
2.のネジ4つを外します。
キーボードの一番上の列の上に指もしくはドライバを滑り込ませて
上に持ち上げるようにしてツメを外していくとプラスチック外装パーツが
外せます。なお、オプティカルポイント付近のツメが硬いので丁寧に。

_ [Ubuntu] NetWalkerの中で使用されているデバイスと詳細リンク

NetWalkerのことを調べているうちに、良くも悪くもWILLCOM D4のパーツやノウハウをうまいこと利用したんじゃないかと思いました。また、NetWalkerの売り方からも分かるように、Zaurusと比べると、ちょっと持ち歩きたいという一般層寄りにターゲットを合わせた製品ですね。NAND Flashをあまり搭載してないのも、microSDで容量を拡張できるのとコスト面での事情でしょうし。

OSにUbuntuを採用したのは、個人的にはVery Goodです。Synapticで好きなアプリをダウンロードして利用できますので。Windowsではできない芸当ですし、リカバリイメージについても配布に制限がないのも同様に良いです。

こういったサイズの製品は、人によって使い方や要求が大きく異なるので賛否両論になりがちですが、サスペンドからの復帰が早い点、ヒンジ付近を持ったまま使いやすい点、高解像度でWebブラウズ/twitterできる点、についてだけでも個人的に満足です。

* プロセッサ
  Freescale Semiconductor社製 i.MX515 プロセッサ
  ARM Cortex-A8コア(ARM v7アーキテクチャ)
  http://www.freescale.com/webapp/sps/site/prod_summary.jsp?code=i.MX515
  http://www.jp.arm.com/products/processors/arm_cortexa8.html
  http://ja.wikipedia.org/wiki/ARMアーキテクチャ
  
* キーボード
  USBキーボードとして見える。(Bus 002 Device 002: ID 04dd:92e7 Sharp Corp. )
  ラバータイプのメンブレン?
  斜めから押してもキー入力できるようにしたのかもしれないが
  ラバーの支えが細いのでキートップがぐらつく。
  打鍵感はこのサイズにしてはある方なのだが、慣れるまで打ちにくい。
  
* リチウムイオン電池
  o SHARP製 UBATI1010PCZZ 7.4V 1620mAh 12Wh
  ヒンジ部分の中央にすっぽり収まる、長めの円筒形
  2セルを直列に結合したタイプ。
  
  o リチウムイオン電池 参考サイト
  http://www.baysun.net/lithium/index.html
  http://www.diatec.co.jp/support/details/lithium.html
  
* NAND Flash
  o samsung製 K9GAG08U0M-PCB00 MLCタイプ NAND Flash 16Gbit DRAM(2GB)
  基板上に2枚実装: 2GB x 2個 = 4GB
  さらに奥に空きパターンあり。もう1枚は増設できる??
  
  これ以上大容量のFlashを搭載しても良かったでしょうが
  コスト面で、必要ならmicroSDで補うことに割り切って
  あえて少なめにしたと思われる。
  http://www.samsung.com/global/business/semiconductor/productInfo.do?fmly_id=672&partnum=K9GAG08U0M&xFmly_id=#component02
  
* Audio Codecチップ
  o FreeScale?製 SGTL5000
  ヘッドフォン/スピーカ出力用?
  http://www.freescale.com/webapp/sps/site/prod_summary.jsp?code=SGTL5000&nodeId=01435959C059C3
  
* USBキーボードコントローラチップ
  o ALCOR Micro Corp製 AU9410
  http://www.alcormicro.com/ja_content/c_product/product_01b.php?CategoryID=1&IndexID=2
  
* 本体基板 左手前部分のBoot Selectionシルク印刷
  NOR Flash / MMC-1 / MMC-2 / UART-1 / USB-OTG のH/Lパターンあり。
  また、面実装 8ピンDIPスイッチ(1.27mmピッチ?)が載りそうな
  空きパターンあり。こういうの?↓
  http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-01331/
  
* 液晶
  タッチパネル付5インチワイドTFT液晶(WSVGA/LEDバックライト)
  解像度 1024×600(最大65,536色)
  有効画素の割合  99.9993%以上
  
  WILLCOM D4の液晶と同一? キーボードサイズありきで設計して
  共通の液晶を使ってコストダウンを計った感じ。(個人的には評価)
  D4の有効画素率と比べて0.0002%下がっているのは歩留まりの関係か?
  
* ACアダプタ
  SHARP EA-UM1Vで、Willcom D4のACアダプタと同タイプ。
  11V 2.46Aの出力。コネクタ径は外径3mm 内径1mmの特殊タイプなので
  市販のマルチACアダプタから利用するには、変換プラグが必要。
  https://store.willcom-inc.com/ec/faces/cat360/lstlsct000774/cmdprde003556/
  
* 外部バッテリ
  X-PAL AMOS がWillcom D4で対応しており8000mAhで十分大容量
  X-PAL AMOSのバッテリ容量 8000×3.7÷1000=29.6Wh
  NetWalkerのバッテリ容量 1620×7.4÷1000=11.988Whなので
  約2.47倍。合わせるとイーモバでも7〜10時間近く持つんじゃ?
    
  今のところは公式対応していないが、動くらしい。
  http://www.visavis.jp/blog/2009/09/18/post_3475.html

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