□ インストーラーの概要 PostgreSQL Windows版のインストーラー入手先 http://www.enterprisedb.com/products-services-training/pgdownload 非インタラクティブなPostgreSQLのインストールの詳細 http://www.enterprisedb.com/resources-community/pginst-guide#noninteractive □ インストーラーの詳細 以下の記事は、2011/2/18時点の最新版であるPostgreSQL 9.0.3-1のWindows版インストーラーを 対象に調査したものです。 * テスト環境 テスト環境はWindows 7 HomePremium 32ビット版。 ※ 64ビットバイナリのPostgreSQLや64ビットWindows環境だと インストールパス等は下記とは異なるので注意してください。 ------------------------------------------------------------------------------ * デフォルトのインストールパス C:\Prgoram Files\PostgreSQL\9.0 * デフォルトのデータディレクトリ C:\Prgoram Files\PostgreSQL\9.0\data * 実行プログラム名 postgres.exe * デフォルトのサービス登録名 postgresql-9.0 * デフォルトのポート番号 5432 * レジストリのパス HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\PostgreSQL\Installations\postgresql-9.0 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\PostgreSQL\Services\postgresql-9.0 ------------------------------------------------------------------------------ * 利用しているインストーラーの種類 PostgreSQL 9.0のインストーラーは、BitRock InstallBuilderによって作成されています。 ※ PostgreSQLはバージョン8.2以降でWindows環境をサポートしており 過去のPostgreSQL 8.2/8.3のインストーラーでは、pgInstallerを利用していました。 このインストーラーはmsi形式のファイルだったので、msiexecコマンドの オプションでサイレントインストールの指定が可能でした。 そのため、msi形式のインストーラーを使った情報と混同しないようにしてください。 http://www.postgresql.org/download/windows □ インストーラーオプション一覧(9.0.3-1版のインストーラーが対象) PostgreSQLのインストーラーによって利用できるオプションが異なることがあるので 自分の使うインストーラーで--helpオプションをつけて確認してください。 PostgreSQL 9.0.3-1-windows.exe --helpを実行したもの。 すべてのオプション一覧は、下記のファイルを参照してください。 postgres_install_option.txt 重要なものを抽出してコメントを追加したもの。 ------------------------------------------------------------------------------ --optionfile <optionfile> インストーラーのオプションファイル。 インストールオプションをファイルに書いておいてインストールを 実行することができる。 --mode <mode> インストールモード。 デフォルト: qt 利用できる値: qt win32 unattended qt/win32は通常のGUIインストーラーモード。unattendedはサイレントインストールモード。 --create_shortcuts <create_shortcuts> メニューにショートカットを作成するかどうか。 デフォルト: 1 利用できる値: 1 (ショートカットを作成) 0 (ショートカットを作成しない) --prefix <prefix> インストールディレクトリを指定 デフォルト: C:\Program Files\PostgreSQL\9.0 データディレクトリも一緒のフォルダに収める場合、--datadirオプションも指定する必要がある。 --datadir <datadir> データディレクトリを指定 デフォルト: C:\Program Files\PostgreSQL\9.0\data --superaccount <superaccount> データベースのスーパーユーザーの名前を指定する。 デフォルト: postgres --superpassword <superpassword> パスワードを指定 デフォルト: --serverport <serverport> ポートを指定 デフォルト: 5432 ------------------------------------------------------------------------------ ※ 正確には、unattended installationは「無人インストール」と呼ぶべきで インストール中に画面にメッセージやウィンドウを出さないsilent installation(サイレントインストール) とは意味が異なるそうです。(参考: Wikipedia - Installation) □ インストールのコマンド実行例 * GUIインストールでデフォルトのパスワード、ポートを指定する例 postgresql-9.0.3-1-windows.exe --superpassword test --serverport 5433 * サイレントインストールで最低限の指定を行なった例 postgresql-9.0.3-1-windows.exe --mode unattended --superpassword test サイレントモードでインストールを行うには、最低限パスワードを指定しておく必要がある。 * サイレントインストールで、パスワード・ポートを指定する例 postgresql-9.0.3-1-windows.exe --mode unattended --superpassword test --serverport 5433 * サイレントインストールで、インストールするディレクトリを変更する例 postgresql-9.0.3-1-windows.exe --mode unattended --superpassword test --prefix "C:\MyPostgres" --datadir "C:\MyPostgres\data" PostgreSQLのフォルダをまるごと別のパスに指定する場合、--prefixと--datadirの両方を指定する必要がある。 データディレクトリのみ任意のフォルダ・別ドライブにすることも可能。 * コマンドライン引数で渡さずオプションをファイルに書いておいて指定する例 postgresql-9.0.3-1-windows.exe --optionfile config.txt オプションファイルconfig.txtの例は、下記の通りです。 ------------------------------------------- mode=unattended superpassword=test serverport=5433 ------------------------------------------- □ 異なるPostgreSQLバージョンを同一Windows環境にインストール PostgreSQL Windows版のインストーラーを使ったインストールの場合 異なるメジャーバージョンのPostgreSQL かつ それぞれのPostgreSQLを異なるポートで動作させる のであれば 複数のPostgreSQLサーバを同一のマシンにインストールして同居させることができます。 * 実行するポート番号が異なれば、サービス的に同居が可能。 * メジャーバージョンが異なれば、ディレクトリ的に同居が可能。 (9.0/8.3/8.4などで異なるディレクトリにインストールされる) インストーラを利用せず、バイナリのアーカイブを利用する場合や 自分でPostgreSQLをビルドする場合は好きにできますが。
日本語縦書きにも対応する電子書籍フォーマットEPUB 3.0のドラフトの概要をメモ。正式公開は2011年5月予定。電子書籍業界の人でなくても、どういったフォーマットなのか概要を知っておく価値はあるでしょう。もちろん英語ですが理解しやすい内容だと思います。
EPUB 3 Overview - Working Group Draft 15 February 2011 http://idpf.org/epub/30/spec/epub30-overview.html