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ORCA愉快日記

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2009-02-17 Debian GNU/Linux Lennyリリース!

_ [Linux] VMware環境のlennyでフォントのDPIがおかしくなる問題

Debian LennyをVMware Workstation 6.5.1環境にインストールした際に、解像度を変更するとフォントサイズのDPIがおかしくなって文字が大きく表示される問題が起こったので、その対処メモ。確認したのがlenny環境なだけで、他のディストリビューションのLinux等でも起こる可能性があるとは思います。

■ VMware環境で解像度を変更するとフォントサイズが大きくなる問題
  
□ 現象
VMware Workstation 6.5.1の環境にDebian Lennyをインストールして
解像度を変更した上で再起動すると、フォント表示が大きくなってしまう。
  
□ 対処方法
Gnomeデスクトップ環境であれば、「システム」→「設定」→「外観の設定」
を開き、「フォント」タブを選ぶ。「詳細」ボタンを押して
「解像度の設定」の箇所で適切なDPIを入力する。
  
KDEデスクトップ環境であれば、KDEコントロールセンターを開き、
「外観&テーマ」→「フォント」→「フォントのDPIを指定」で
適切なフォントのDPIを入力する。
  

  
□ 適切なDPIの計算方法
DPIは、解像度と画面サイズ(インチ)が分かれば簡易的に計算できます。
DPI=dots per inch=1インチあたりのドット数 ということなのと
画面サイズ(インチ)は画面の対角線であることを利用すれば
ピタゴラスの定理より、対角線上にあるドット数を求めてインチ数で割ればよいのです。
  
(ただし、正確には縦横それぞれに対して、表示可能エリアのサイズ
ならびに表示解像度から計算する必要があるはずです。)
  
解像度SXGA(1280x1024)の17インチディスプレイだと下記のような計算になり、
DPIは96dpiになります。

  
解像度の例
解像度/インチ数DPI
15インチXGA(1024x768)85.3 dpi
17インチSXGA(1280x1024)96.4 dpi
19インチSXGA(1280x1024)86.3 dpi
20.1インチUXGA(1600x1200)99.5 dpi
20.1インチWSXGA+(1680x1050)98.6 dpi
22インチWSXGA+(1680x1050)90.1 dpi
24インチWUXGA(1920x1200)94.3 dpi
□ 設定と見た目の変化 上記の通り、解像度を変更した際の表示の変化です。 今回のケースでは138dpiから96dpiに変更しました。 □ 原因と情報 まずは、VMware環境中と実環境でのxdpyinfoで解像度とDPIについて調べてみました。 あれあれ、解像度は変わっていますが画面サイズが同一のままです。 どうやら、800x600の画面サイズを元に固定されてしまっているので それ以外の解像度では、DPIの値の計算がおかしくなっているようです。 --------------------------------------------------- VMwareでの解像度 800x600 $ xdpyinfo | egrep "dimension|resolution" dimensions: 800x600 pixels (212x159 millimeters) resolution: 96x96 dots per inch -------------------------------------------------- VMwareでの解像度 1024x768 $ xdpyinfo | egrep "dimension|resolution" dimensions: 1024x768 pixels (212x159 millimeters) resolution: 123x123 dots per inch -------------------------------------------------- VMwareでの解像度 1152x864 $ xdpyinfo | egrep "dimension|resolution" dimensions: 1152x864 pixels (212x159 millimeters) resolution: 138x138 dots per inch -------------------------------------------------- VMwareでの解像度 1280x1024 $ xdpyinfo | egrep "dimension|resolution" dimensions: 1280x1024 pixels (212x159 millimeters) resolution: 153x164 dots per inch -------------------------------------------------- 実マシンでの解像度 1280x1024 $ xdpyinfo |egrep "resolution|dimension" dimensions: 1280x1024 pixels (342x271 millimeters) resolution: 95x96 dots per inch -------------------------------------------------- しかし、/var/log/Xorg.0.logでは96 DPIとして正しく認識されています。 -------------------------------------------------- (--) VESA(0): DPI set to (96, 96) -------------------------------------------------- 追記 : /etc/X11/xorg.confのMonitorセクションにDisplaySize設定を 行った場合は、おおよそ正しいDPIで表示されました。 ただし、VMware環境の場合はディスプレイサイズを固定してしまうのと 解像度を変更するたびにDPI値が変わってしまい、毎回DisplaySize設定を 行なわなければならなくなります。 ということで、上記のGnomeでDPI設定を変更するのがお勧めかな。 * /etc/X11/xorg.confに追加した設定例 (1152x864の場合) 実際の画面のサイズを測るなり、カタログスペックを調べたりして 画面の縦横サイズをmm単位で書く。DisplaySize (幅) (高さ) のように指定。 詳細は、man xorg.confのDisplaySizeの項目を参照のこと。 -------------------------------------------------- Section "Monitor" Identifier "Configured Monitor" DisplaySize 313 234 EndSection -------------------------------------------------- $ xdpyinfo |egrep "resolution|dimension" dimensions: 1152x864 pixels (313x234 millimeters) resolution: 93x94 dots per inch -------------------------------------------------- □ 参考URL mozilla.org - Mozilla DPI-related Font Size Issues on Unix http://www.mozilla.org/unix/dpi.html

_ [Linux] Debian GNU/Linux Lennyリリース!

今更書くのも何なんですが、2009/2/14(日本時間2/15)にDebian GNU/Linux 5.0であるLennyがリリースされました。

今回のリリースからはBlu-rayイメージでの配布が開始されたとのことで、記録メディアの進化を感じます。i386向けのディスクイメージの場合、CDにすると31枚、DVDだと5枚ですので、そろそろCDでの配布も世代交代の時期が近づいてるんでしょうか。Windows 95のときもFD 34枚くらいだったのが、Windows 98でCD-ROMに移ってしまったことを思い出します。

Lennyのインストールに関する詳細はインストールマニュアルやリリースノート等を参照してください。また、旧版のoldstableになってしまったEtch(4.0)のセキュリティアップデートは、ポリシー通り1年以内に終了するのでサーバ等のアップデート計画を早めに進めておきましょう。

Debian JP Project - Debian GNU/Linux 5.0 "Lenny" リリース!!!
http://www.debian.or.jp/blog//debian50r0.html
debian.org - プレスリリース  Debian GNU/Linux 5.0 がリリース
http://www.debian.org/News/2009/20090214
debian.org - リリースノート (Intel x86 用)
http://www.debian.org/releases/lenny/i386/release-notes/
cdimage.debian.org - 最新版CDイメージ i386向け
http://cdimage.debian.org/cdimage/release/current/i386/iso-cd/
cdimage.debian.org - CDイメージ アーカイブ
http://cdimage.debian.org/cdimage/archive/

2009-02-26 冗長な英文を避けるための10+の方法

_ [その他] 冗長な英文を避けるための10+の方法

「冗長な英文を避けるための10+の方法」というZDnetの記事のメモ。英作文や読解で慣れているIt isやThere isという表現、慣用句やof/inといった表現で回りくどい文章になっていないか、チェックするのに役立ちます。

ZDnet - 冗長な英文を避けるための10+の方法--上級者編
http://japan.zdnet.com/sp/feature/07tenthings/story/0,3800082984,20388717-2,00.htm

2009-02-28 Debianのサポート期間とorcaのサポート期間

_ [orca] Debianのサポート期間とorcaのサポート期間

次期ORCA(日医標準レセプトソフト=日レセ)のプラットホームは、Ubuntu 8.04 Server版になるらしいです。Ubuntu 8.04(Hardy)はLTS版(=Long Term Support=長期サポート版)なので、サポート期間が長いのがメリットです。Debianではリリース時期/サポート期間が定期的ではないので、業務用アプリとしては避けたかったんでしょうか。

ともあれ、それぞれのディストリとORCAについてのサポート期間を調べてみました。 woodyに比べてsargeのサポート期間が短かめなのでOSのアップデート作業での悲鳴が上がっているようですが、ORCAでのsargeサポート期間が3年程度あるので、それなりに十分なサポート期間を取れていると思います。(できる限り長いには超したことはないですが、Debian自体のサポートが切れて長期的にサポートするのは大変)
ディストリのサポート期間が長いと、リリースされてから時期がたったときにカーネルが古くなって認識/インストールできないハードウェアが増える、という問題もあるのでバランスを取るのが難しいですし。(だからetchnhalf等の意義があるんですが)

ORCAをUbuntu Server版ベースにすることで、コアパッケージについては5年サポート(Desktop版は3年)になるので、少しはアップデート間隔がましにはなりますかね。ベンダにしろ自力ユーザにしろ、こういった背景を理解してアップデートを行わないとしんどいと思います。下記のリンクには、それぞれのディストリビューションの概要などの情報があるので、目を通しておくと良いでしょう。

追記: 2012年8月に、Ubuntu10.04/12.04/14.04対応も含めたスケジュール予定が更新されたので追記。
http://ftp.orca.med.or.jp/pub/data/receipt/outline/schedule/release-schedule-2012-08-20.pdf

Distributionサポート時期サポート期間ORCAサポート時期ORCAサポート期間ORCAバージョン
Debian woody2002年7月〜2006年6月3年11ヶ月2002年12月〜2007年6月4年7ヶ月〜3.4
Debian sarge2005年6月〜2008年3月2年9ヶ月2006年7月〜2009年10月3年3ヶ月2.7〜4.3
Debian etch2007年4月〜2010年2月2年10ヶ月2007年10月〜2013年3月末5年5ヶ月4.0〜4.5
Ubuntu 8.04 Server2008年4月〜2013年4月5年2009年10月〜2013年3月末3年5ヶ月4.4〜4.6
Ubuntu 10.04 Server2010年4月〜2015年4月5年2010年11月〜2015年3月末(予定)4年4ヶ月(予定)4.5〜4.7(予定)
Ubuntu 12.04 Server2012年4月〜2017年4月5年2012年11月〜2017年3月末(予定)4年4ヶ月(予定)4.7〜
Ubuntu 14.04 Server2014年4月〜2019年4月?5年?2014年10月(予定)〜2019年3月末(予定)4年5ヶ月(予定)4.8〜
※ 上記のORCAサポート期間については、ORCAバージョンによってサポート期間が異なります。 表記のものは、最新のORCAバージョンにあげていった場合の最長サポート期間です。 例えば、4.4の場合はサポート期間は2011/2/28で終了です。 詳細は、上記の日レセパッケージおよび対応OSサポートスケジュールを参照してください。 ※ "サポート時期"についてはセキュリティ対応期間を含んだもの。 ※ "ORCAサポート時期"は、各ディストリビューション向けのORCAのサポート期間のこと ※ Debianプロジェクトの場合、通常は次の安定版がリリースされてから 1年後までセキュリティ対応などのサポートを行い、それから約半年程度で アーカイブ入り(archive.debian.orgに移動)しています。 http://www.debian.org/security/faq#lifespan □ 参考 Ubuntu Japanese Team - Ubuntuとは http://www.ubuntulinux.jp/products/WhatIsUbuntu Wikipedia - Debian http://ja.wikipedia.org/wiki/Debian Wikipedia - Ubuntu http://ja.wikipedia.org/wiki/Ubuntu distrowatch - Debian http://distrowatch.com/table.php?distribution=debian distrowatch - Ubuntu http://distrowatch.com/table.php?distribution=ubuntu

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