Canon LBP3410の純正ドライバをDebian Etch(4.0)で動かそうとして、そのままでは印刷できなかったのでメモ。単にPPDドライバファイルの位置が、変わっているだけなんですが。
EtchでLBP3410を動作させる場合、foomatic-filters-ppdsに含まれるCanon LIPS4ドライバを指定することで印刷できますが、設定項目が少ないので、トレイ切り替え等の印刷指定ができません。そこで、LIPSLX linux向けドライバサイトの一番下で公開されている、Debian向けのドライバを使用して印刷しようとすると、2008/2/8現在、Etch(4.0)対応ではなくSarge(3.1)での対応となってます。これは、PPDドライバファイルのインストール先が、/usr/share/ppd/以下ではなく、/usr/share/cups/models/以下の旧パスを指しているため、CUP設定画面でドライバ一覧に表示されないことなどが、理由だと思われます。対処方法としては、PPDドライバを正しい位置にコピーして設定すると、ちゃんと動作します。とりあえず、トレイ切り替えとか基本的な機能について正しく動作していることを確認しました。
その他、 LBP5900SE、LBP5900、LBP5400、LBP3970、LBP3950、LBP3920、LBP3900、LBP3800、LBP3700、LBP3410といったプリンタでも、同様の手順でEtchで印刷できるようになると思われます。
追記:2008/3/17現在で、LIPSLX ver1.6ドライバがリリースされており、このバージョンからDebian Etch等のディストリビューションへの対応が追加されました。そのため、下記の手順での"PPDファイルのコピー"等の作業は必要なくなりました。詳細なインストール方法については、CanonのLIPSLX linux向けドライバサイトにあるドキュメントを参照してください。
□ LBP3410の純正ドライバのインストール方法@Debian Etch 1.libcupsys2-gnutls10 libgtk1.2 cupsys gs-espをインストール(されていることを確認) # aptitude update # aptitude install libcupsys2-gnutls10 libgtk1.2 cupsys gs-esp 2.ドライバの入手/インストール http://cweb.canon.jp/drv-upd/lasershot/linux/lipslxlinux.html からドライバを入手し、下記のコマンドの例のようにファイルを2つ指定してインストール。 # dpkg -i cndrvcups-lipslx_1.50-2_i386a.deb cndrvcups-common_1.50-2_i386a.deb 3.PPDドライバのコピーとCUPSの再起動 # cp /usr/share/cups/model/CNCUPS* /usr/share/ppd/ # /etc/init.d/cupsys restart 3.CUPS設定画面での指定 http://localhost:631/ にアクセスして設定を進める。 ------------------------------------------- プリンタ名は「LBP3410」など任意で。 デバイスは「LPD/LPR Host or Printer」で。 デバイスURIは「lpd://(プリンタのIPアドレス)/lbp3410」とでもする。 メーカ名「Canon」モデル「Canon LBP3410 LIPS .....」で設定。 4.テスト印刷 CUPS設定画面でテスト印刷を行い、問題がなければ設定完了。 □ 参考URL Canon - linux向けレーザプリンタドライバ http://cweb.canon.jp/drv-upd/lasershot/drv_linux.html