玄人志向のSATARAID4P-PCIを単なる4口のSATAカードとして利用して Ubuntu10.04でmdによるソフトウェアRAID 5を構成しようとしたところ、2TBのハードディスク (Seagate ST32000542AS)が認識されず、SATAカードのBIOS部分で止まってしまいます。 玄人志向 - SATARAID4P-PCI http://www.kuroutoshikou.com/products/serialata/sataraid4pfset.html B000ELJ61E どうもBIOSのバージョンが5.0.18と古いせいで1TB以上のハードディスクを うまく認識しないようです。現在販売されているもののBIOSバージョンは分かりませんが。 SATARAID4P-PCIは、SilliconimageのSiI3114チップを利用しているので メーカのサイトからファームウェアが利用できます。(自己責任でどうぞ) siliconimage.com - SiI3114 - PCI to 4 Port SATA150 http://www.siliconimage.com/support/searchresults.aspx?pid=28&cat=15 Windows向けのフラッシュユーティリティとファームウェアを落としたものの Windows7なのが原因なのかデバイスを発見できず、インストールできませんでした。 また、説明にはWindowsのデバイスマネージャでSiI3114のカードの タブを開くとファームウェアを更新(Flash firmware)できると書いてあるものの ドライバもうまくインストールされず項目が見当たりません。うーん。 しょうがないので、USBフロッピードライブから起動してBIOS更新することにしました。 以下はその際のアップデート手順です。 --------------------------------------------------------------- 1.USB FDDを用意してマイコンピュータからドライブを 右クリックで「フォーマット」。「MSDOSの起動ディスクを作成する」に チェックを入れてディスクを作成します。 2.siliconimage.comのダウンロードサイトから、SiI3114向けの DOS用ユーティリティとファームウェアをダウンロードします。 BIOS Update Utility for DOS SiI3114 IDE, SATARAID5 and system BIOS 3.ファイルを解凍した上で、FDにコピーしておきます。 4.USB FDDから起動して、「updflash r5403.bin」のように利用したい ファームウェアを指定してupdflashコマンドを実行します。 #ファームウェアの種類については、ドライバ中のドキュメント参照のこと。 #指示に従ってしばらく待てば、ファームウェアの更新が完了します。 --------------------------------------------------------------- ファームウェア5.4.0.3に更新して再起動すると、2TBのHDDが問題なく認識されました。 RAIDカードとしてではなく単なるSATAカードとして動作させているので Ubuntu10.04環境でも問題なく動作しています。 ま、USBメモリとかでやっても良かったんですが、ちょうどUSB FDDが手元にあったので(笑) そろそろこういうレガシーなデバイスから脱却したいのに、まだまだ活躍の場があるようです。