3月の決算特価時期に、Xeon3040/1GBメモリ/HDDなしのExpress5800 110Gdを、64000円ほどで購入。2007/6月時点では、最安構成で17850円でした。2008/3月時点で、なんと14700円に値下がりしてます。hpのML115が15750円で出しているので、その対抗価格でしょう。価格競争が熱い。
まあ、安いPC鯖なので自作に毛が生えたようなものですが、dellとかと違ってNECの110GdはATXベースのオーソドックスな構成なので、なんとでも改造できるのがいいところ。サイズはミドルタワーケースの大き目くらい。一般PCに比べたらうるさいけど、サーバとしてはけっこう静か。サーバを付けたまま同じ部屋で寝るのは、びみょーといった程度。標準メモリはECCタイプだが、non-ECCタイプのメモリでも動作します(ただし、ECCとnon-ECCメモリの混在は基本的に不可なので、non-ECCメモリを増設する際は、標準メモリは抜いておくこと)。サーバなので、ECC付きメモリを選択するのが本来の筋ですが。
本来サーバ向きなので、安いからといって一般PCとして買おうとするのは、あまりおすすめしません。市販品のマザーやケースを選んだほうが、もっと静かで自由度が高いですし。サーバ向けで、PCI Express 16などは搭載していないので、VistaのAeroとかで要求されるグラフィックについては弱いですし。インターネット程度の使用で、3年保証の安心できるマシンが欲しいとか、パーツ取りにというのならいいでしょう。
安価なサーバとしての性能、拡張性は十分合格点だと思います。
□ リンクメモ NEC Express 5800 110Gd http://www.express.nec.co.jp/pcserver/products/g/110gd/index.html NEC 得選街 Express 5800 110Gd (2/18現在特価キャンペーン中 14700円〜しかも、送料込み) Express5800 110Gd 110Gd テクニカルガイド http://www.express.nec.co.jp/care/tech/100guide.html 110Gd ユーザガイド http://www.express.nec.co.jp/care/user/110Gd.html □ 購入スペックメモ * Intel Xeon 3040(1.86GHz) デュアルコア http://www.intel.co.jp/jp/products/processor/xeon3000/index.htm * Intel ICH7R (82801GR) http://www.intel.com/jp/products/chipsets/3000_3010/ * Gigabyte GA-5MMSV-RH サーバ向けMicroATXマザー(非市販) (GA-5EASV-RHをベースとしたOEM向けマザーぽい) * DDR2 512MB PC5300 Unbuffared ECC X 2 (Samsung) http://www.samsung.com/products/semiconductor/DDR_DDR2/DDR2SDRAM/Module/UnbufferedDIMM/M391T6553CZ3/M391T6553CZ3.htm * Intel 82573L Gigabit Ethernet http://www.intel.com/design/network/products/lan/controllers/82573.htm * XGI Xabre Graphics Inc Volari Z9s http://www.xgitech.com/products/products_2.asp?P=23 * ATX電源 Lead Year 380W電源 TG-6380 (リンクなし) * CPUファン AFB0912VH delta製ファン (AFBシリーズ、92mm、12V、高速タイプ、4ピンPWM制御?) * ケースファン 前面1個/背面2個 9AH0812P4H03 山洋製 San Cooler 80 標準ファン 4ピン (9AHシリーズ、8cmファン、12V、PWM制御?、25mm厚、センサタイプH03?) * DVD-ROMドライブ TSSTcorp TS-H352C (東芝サムスン ストレージ・テクノロジー)
110GdのCPUファンはDelta製のAFB0912VHを搭載しているので、よく冷えるのだけど、ちとうるさい。耳障りなタイプの騒音ではないけど、ファンの風音のレベルがそれなりにある。ってことで、Cooler MasterのHyper L3に換装してみました。たしかに静かになったけど、EIST有効な通常時で48度、カーネルコンパイルでの負荷テストをやってみたら、60度前後の温度になっていたのでビミョー。1300rpmくらいしか回転していないし、もうちょっと回転数をあげて50度代くらいに下げたいな。CPUファンなりケースファンを換装するなら、寿命に影響するので、ケース内のエアフローをちゃんと管理しませう。
□ lm-sensors@Debian Etch 110Gdに搭載しているチップはITE IT8718F-S http://www.iteusa.com/product_info/PC/Brief-IT8718_2.asp lm-sensorsのインストール # aptitude install lm-sensors だけでインストールできてお手軽。 # /usr/sbin/sensors-detect を実行して質問に答え、/etc/modulesにロードするカーネルモジュールが追加される。 modprobeなどでカーネルモジュールの読み込みを行ってもよいが、念のため再起動。 /etc/sensors.confのパラメータはいじくってない。 $ sensors it8718-isa-0290 Adapter: ISA adapter in0: +1.17 V (min = +0.72 V, max = +1.65 V) in1: +1.82 V (min = +1.52 V, max = +2.08 V) in2: +3.26 V (min = +2.80 V, max = +3.81 V) in3: +4.08 V (min = +2.72 V, max = +3.68 V) ALARM in4: +3.02 V (min = +2.54 V, max = +3.46 V) in5: +0.00 V (min = +0.00 V, max = +4.08 V) ALARM in6: +1.20 V (min = +0.00 V, max = +4.08 V) in7: +2.54 V (min = +2.11 V, max = +2.88 V) in8: +3.33 V fan1: 1315 RPM (min = 1687 RPM) ALARM fan2: 1569 RPM (min = 1101 RPM) fan3: 1638 RPM (min = 1101 RPM) temp1: +49°C (low = +5°C, high = +93°C) sensor = diode temp2: +43°C (low = -1°C, high = +127°C) sensor = thermistor temp3: +40°C (low = +5°C, high = +65°C) sensor = thermistor vid: +0.000 V lm-sensors 公式 http://www.lm-sensors.org/ □ smartmontoolsでのHDDのS.M.A.R.T監視 # aptitude install smartmontools カーネルは独自コンパイルの2.6.21-3にしているので、libata組込み。 -dオプションを付けて、デバイスの種類を指定する。 # smartctl -a -d ata /dev/sda のようにして、SMART情報を参照できる。 □ muninでの監視 MTRGとかでグラフを生成させるのは面倒だし、昔のままの状態をひきずるのもアレなので 今回はmuninに切替えた。Debianなら # aptitude install munin でmunin-node, rrdtoolも含めてインストールされるので大変楽。 http://localhost/munin/ にアクセスすれば、cronで5分おきに更新された(/etc/cron.d/munin, /etc/cron.d/munin-node) ステータスのグラフが参照できる。設定なしで、一通りのグラフがデフォルト表示されるのはうれしい。 カスタマイズは/etc/munin/munin.confなどで。 munin 公式 http://munin.projects.linpro.no/ GIGAZINE - MRTGよりお手軽に負荷やトラフィックをグラフ化できる「Munin」 http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20060904_munin/
NECのエントリサーバ、110Gdのスリムデスクトップ版である、Express5800 110Gd-Sについてのメモも残しておく。110Gdに比べては安くないけど、スリムなのが重宝する。サイズ的にも、一般的なスリムデスクトップタイプのPCとほぼ同じで、110Gdに比べたらファンの音がしますが、サイズ的なものと冷却効率を考えたらこんなものだと思います。"サーバとしては"静かな方だと思います。
パーツの型番等は、購入したマシンに搭載されていたもので、常に同じパーツが付いているとは限らないので注意のこと。110Gd-Sの構造は、前面から吸気したものを、底面に山洋の8cmファン、背面に電源ファン、上方にCPUファンで排気する3方向排気で、効率よく冷却が行われるようになっている。
追記:110Gd-SはCD-R/RWの書き込みができない旨を追加。
□ リンクメモ NEC Express 5800 110Gd-S http://www.express.nec.co.jp/pcserver/products/g/110gds/index.html NEC 得選街 Express 5800 110Gd-S Express5800 110Gd-S □ 購入スペックメモ * Intel Pentium4 651(3.4GHz) http://www.intel.co.jp/jp/products/processor/xeon3000/index.htm * Intel ICH7R (82801GR) http://www.intel.com/jp/products/chipsets/3000_3010/ * Gigabyte GA-5MMSV-RH サーバ向けMicroATXマザー(非市販) (GA-5EASV-RHをベースとしたカスタムモデルぽい) * DDR2 512MB PC5300 Unbuffared ECC (Samsung) http://www.samsung.com/products/semiconductor/DDR_DDR2/DDR2SDRAM/Module/UnbufferedDIMM/M391T6553CZ3/M391T6553CZ3.htm * Intel 82573L Gigabit Ethernet http://www.intel.com/design/network/products/lan/controllers/82573.htm * XGI Xabre Graphics Inc Volari Z9s http://www.xgitech.com/products/products_2.asp?P=23 * FLEX ATX電源 Lead Year 250W電源 TFX-2501 (リンクなし) * CPUファン 銅を土台としたヒートパイプ3本+ファン方式 (4ピンPWM制御?) * ケースファン 底面1個 9AH0812P4H03 山洋製 San Cooler 80 標準ファン 4ピン (9AHシリーズ、8cmファン、12V、PWM制御?、25mm厚、センサタイプH03?) * SATA ハードディスク Western DIgital WD800JD-19MSA1 (80GB 7200rpm 8MBバッファ) ハードディスクの基板面には、プラスチックシートがかけられており ほこりによる通電不良等を防止するような工夫が見られる。 * DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ (スリムタイプ) 松下 UJDA770 http://www.panasonic-industrial.com/public/eu/en/product-range/8/35/UJDA770.html ただし、ドライブ的にはCD-Rが書き込めるように見えるかもしれないが UJDA770の問題からかうまくいかず、DVDドライブとしてしか利用できない。 http://www.express.nec.co.jp/pcserver/products/g/110gds/spec.htmlの スペック詳細によると「*10: CD-R/RWの書込機能は使用できません。」とのこと。
低価格エントリサーバの購入として、NECの110Gd/DellのSC440/hpのML110 G4/ML115とかのグラフィック機能を比較してみた。ML110 G4は2MBしかVRAMないのか...ってことは、SXGAとかでは256色しか使えないわけで、デスクトップ用途には向かないな。コンソール操作すらリモートでしかしないような、本来のサーバの目的であれば十分なんですが。昔のUbuntu forumを見てて気づいたのでメモ。某おるかなサーバ向け(クライアント兼用)には、hpは採用しずらい。
そういえば、XFree86とかX.orgで、dpkg-reconfigureなりでの水平周波数や垂直周波数の設定とか解像度の設定がうまくいかないので、結局viで設定ファイルをいじらなきゃならんのは、いいかげんダサいな。
追記 :ただし、hpのML115はPCI Express 16を持っているので、CPUファンと干渉しないビデオカードの増設は可能らしい。どっちにせよ、ML115はファンの音がけっこうするようなので、CPU/ケースファンを取り換えちゃったほうがいいかも。ただし、寿命を考えて冷却は十分になるようにすべし。(参照: Dell SC420 Maniacs)
追記2 :110GdのVRAMはオンボード実装。(Express 5800/110Gdテクニカルガイド参照)。基板上のVolari Z9sチップのそばに、Hynixの256Mbit(32MB)のDDR2 SDRAM HY5PS561621A FP-28が搭載されている。
□ NEC 110Gd XGI Technology Volari Z9s (ビデオRAM 32MB) □ Dell SC440 ATI ES1000 グラフィックス コントローラ (16MB SGRAM) □ hp ML110 G4 内蔵2MBビデオ コントローラ (1280x1024時 256色/ 1024x768時 65536色) □ hp ML115 (ただし、PCI Express x16スロット搭載) 内蔵2MBビデオ コントローラ (1280x1024時 256色/ 1024x768時 65536色) 初歩の情報処理の試験問題によくあるように 1024x768の解像度で24ビット色(1677万色)を出したい場合は 1024*768*24ビット=1024*768*3バイト=約2.36メガバイト(MB)のVRAMが 必要なわけで、2MBのビデオメモリでは足りません。 10進/2進単位についての詳細は、man unitsなどを参照のこと。