思ったよりも早く、12/1にVirtualBox 3.1がリリースされました。VirtualBox 3.1ではパフォーマンスが改善され、スナップショット機能等も強化されているので、エンドユーザでもかなりの恩恵を受けることができます。スクリーンショットは、前回の記事で撮ってあり、Beta版とほぼ変わらないのでそちらを参照してください。
□ VirtualBox 3.1の主な機能について * ライブマイグレーション :他のマシンにVMセッションを移動できる * 任意のスナップショットの復元、スナップショットのブランチが可能に。 * Windowsゲストでの2Dアクセラレーション * ストレージの扱いが柔軟になり、CD/DVDを任意のIDEコントローラに接続 でき、複数のデバイスを接続できるようになった。 * VM実行中にネットワーク接続の種類(NAT/ブリッジ等)を変更することが できるようになった。 * PAEやAMD64が有効なゲストでパフォーマンスの大幅な改善(VT-xやAMD-V環境のみ) * EFI(Extended Firmware Interface)の実験的サポート VirtualBox 3.1 released http://forums.virtualbox.org/viewtopic.php?f=1&t=25240&sid=ec68dd3e09575e20a0b3dfff0181b772 Download VirtualBox http://www.virtualbox.org/wiki/Downloads テレポート機能(Live Migration)を行うには、下記のマニュアル参照。 Ubuntu 9.10をインストールしたゲストOSでテストしてみると、ソース側マシンから ターゲット側マシンにVMが移動できました。 ソース側とターゲット側マシンの両方の仮想ハードウェア設定をそろえる必要があったり スナップショットを持ち運べないので、エンドユーザレベルでは仮想アプライアンスの エクスポート/インポートを使ってゲストOSを移動させた方がよいかもしれません。 VirtualBox Manual - teleporting http://www.virtualbox.org/manual/UserManual.html#teleporting
Edubuntu導入案件で、変わった手法を取り入れている箕面市で公募に対して42件の応募があり、13団体に決定したそうです。名の通った会社を含めて、我らがUbuntu Japanese Teamも含まれています。もっと小さめの会社/団体ばかりになるのかと思ってましたが、そうでもなかったですね。Edubuntu採用で、ローコストかつ柔軟に構築できる点が評価されて欲しいですね。
箕面市 - Linuxシステム導入のサポーター団体を決定!〜企業・団体・個人から、40件を超えるご応募をいただきました〜 http://www2.city.minoh.osaka.jp/JYOUHOU/HOUDOU/20091130linux_supporters.html
次期Lucid Lynxのためのメモ。明らかな誤訳やレビューなしでコミットされるのを防ぐために、LucidからはLaunchpadでの翻訳も原則モデレーター制を採用することになりそうです。
□ system-config-printer * Fedoraで最初に採用されたプリンタ管理ツール。現在はUbuntu他でも採用されている。 * 翻訳はFedora Projectで行われており、Ubuntuなどに翻訳も降りてくる。 還元できないか? * 翻訳の質がいまいちなので、Ubuntuなどではリリースごとに 翻訳&チェックする必要がある。 * Fedoraの翻訳では長音ルールを採用しているようなので、Ubuntuとでは 「プリンター」「プリンタ」のように翻訳ルールが異なり、修正作業が必要。 * Fedoraの翻訳を行うには、開発者登録のための手順が多く煩雑。 その点、UbuntuのLaunchpadは翻訳の提案とかなら簡単に行える。 (コミッター制に移行した) system-config-printer 開発サイト http://cyberelk.net/tim/software/system-config-printer/ transifex - Fedora Project 日本語翻訳リソースページ https://translate.fedoraproject.org/projects/p/system-config-printer/ system-config-printer masterブランチでの翻訳状況 https://translate.fedoraproject.org/projects/p/system-config-printer/c/master/ Launchpad - Ubuntu Karmicでのsystem-config-printerの翻訳 https://translations.launchpad.net/ubuntu/karmic/+source/system-config-printer/+pots/system-config-printer/ja/+translate □ upstream側への還元をいっそう行うこと UbuntuのLaunchpad側だけで翻訳を行っても、upstream側から翻訳が降りてくる際に 再翻訳の手間がもったいない。翻訳した結果はupstream側に還元すること。 Ubuntu Wiki - Upstream https://wiki.ubuntu.com/Translations/Upstream GNOME 日本語 翻訳チーム http://l10n.gnome.org/teams/ja □ 外来語の長音ルール 外来語の長音ルールは、マイクロソフト等と同じように内閣告示第二号に 合わせていくのか検討が必要。 文字列が長くなるため表示枠に収まりきらずはみ出したり、切れる ソフトが出る可能性もある。また、技術指向のユーザの割合が Windowsに比べて多いため、採用するかどうか判断の余地がある。 文部科学省 - 内閣告示第二号 外来語の表記 http://202.232.86.81/b_menu/hakusho/nc/k19910628002/k19910628002.html 文化庁 - 外来語の表記 http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=list&id=1000003933&clc=1000000068 microsoft - マイクロソフト製品ならびにサービスにおける外来語カタカナ用語末尾の長音表記の変更について http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3491