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ORCA愉快日記

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2005-12-15 orcaでオフラインアップデートをさせる方法

_ [orca] orcaでオフラインアップデートをさせる方法(考察編)

インターネットに接続していない、もしくはセキュリティ上の理由で接続できない医院などで、orcaのオフラインアップデート(マスタ更新、プログラム更新)をさせる方法について考えてみた。現状のjma-receiptでは、ftp経由でファイルを取得する方法が採用されている。オフラインアップデート対応は、一部のソースコードは書いてあるが、コメントアウトされている状態で止まっているようだ。そういや、マスタ更新、プログラム更新だけでなくて、Debian GNU/Linux側の更新をする場合でも、debianアーカイブのミラーを作成すれば可能か..。

1.ftpサーバをたてる方法
  ノートPCなどでorcaサイトのftpのミラーサーバを作り、/etc/hostsを
  書き換えて更新する方法。
  
2.プロキシサーバをたてる方法
  1.と同様に、ノートPCでプロキシサーバなどにftpのコンテンツをキャッシュ
  させる方法。
  
3.モバイルネットワークにする方法
  ノートPCなりなんらかのデバイス+無線アクセスを使って外部ネットワークに
  アクセスさせる方法。
  
4.CD-R等からアップデートする方法
  CD-Rなどのメディアを医院に送付してアップデートしてもらう方法。
  CDを作成する手間がかかる。また、事務員さんでも使えるようにする必要がある。
  そのままglclient上でアップデートを行えるようにするには、ORCAのソースコード
  に手を入れる必要がある。(日医の公式対応を待つか?)
   
5.ORCAサーバ内にコピーするかftpサーバをたててCD-R等からアップデートする方法
  1.と4.の組み合わせパターン。とりあえず、ORCAのソースコードを触らない
  方針でいくと、ローカルのコンテンツの更新のみをCD-Rによって行う方法。
  事務員さんでも使える、ローカルのコンテンツ更新用のアプリを書く必要がある。

_ [orca] orcaでオフラインアップデートをさせる方法(実践編)

とりあえず、上記の1.の手段でftpサーバを立ち上げてアップデートができるようにするスクリプトを書いてみた。

□ ダウンロード
オフラインアップデート設定スクリプト Ver0.13 ダウンロード
(終了ステータスの設定がおかしかったのを修正)
  
□ 接続例
  |ORCAサーバマシン|=====LAN====|オフラインアップデート用サーバマシン|
  (192.168.0.2)                                        (192.168.0.3)
  
□ 使い方
オフラインアップデート用のサーバにしたいマシンで(ノート等)、上記のスクリプトを
root権限で実行してください。実行時にはインターネットに接続されている
必要があります。ftpアーカイブの更新もこのスクリプトで行えます。
基本的にEnterを押していけばインストールは完了します。
  
# ./orca_offline.sh
  
次に、ORCAサーバマシン側の/etc/hostsを書き換えて、日医の
ftpサーバへのアクセスをオフラインアップデート用マシンに向けます。
以下のような設定を追加してください。
  
<オフラインアップデート用マシンのIPアドレス>  ftp.orca.med.or.jp
  
例) 192.168.0.3  ftp.orca.med.or.jp
  
これで設定は完了です。glclientを起動して、マスタ更新/プログラム更新を
行ってみてください。
オフラインアップデートの詳細
  
□ サーバの設定
コンテンツのミラーリング
ftpサーバにはproftpdを選ぶことにした。
  
# apt-get install proftpd
を実行して、以下のようなAnonymous FTPの設定の行を追加。
  
proftpdの起動方法はinetd経由かスタンドアローンかは好みで選べばいいが
分からなければ、デフォルトのスタンドアローンを選択する。
  
<Anonymous /home/ftp/ftp.orca.med.or.jp/>
   User             ftp
   Group            nogroup
   UserAlias        anonymous ftp
   ExtendedLog      /var/log/proftpd.log READ
   RequireValidShell    off
  
   <Limit WRITE>
     DenyAll
   </Limit>
</Anonymous>
  
proftpdを再起動
# /etc/init.d/proftpd restart
  
  
マスタ更新
wget -m --passive-ftp ftp://ftp.orca.med.or.jp/pub/orca_data/
プログラム更新
wget -m --passive-ftp ftp://ftp.orca.med.or.jp/pub/bugfix/debian/
  
#プログラム更新で特定のバージョンだけのアップデータが欲しいのなら
#wget -m ftp://ftp.orca.med.or.jp/pub/bugfix/debian/i386/woody/2.6.0/
#のようにしてバージョンを指定して取得することもできる。
  
2005/12/14現在の必要なディスク要領
264M    /home/ftp/ftp.orca.med.or.jp/pub/bugfix
81M     /home/ftp/ftp.orca.med.or.jp/pub/orca_data
  
□ クライアントの設定
/etc/hostsにftpサーバにしたマシンを指定する。
  
例:
192.168.0.100  ftp.orca.med.or.jp
  
この状態でマスタ更新/プログラム更新を行えばよい。
ちゃんと接続できるか確認するには、Mozillaやtelnetを使って接続等を試してみるとよい。
  
□ その他
proftpdは書き込みを禁じたanonymous接続にしているが、アクセス制限には
注意すること。必要があればproftpd.confなどの設定やiptablesなどの
パケットフィルタリングを行うこと。
  
日医総研のftpサーバに負担がかかるので、頻繁には実行しないこと。
wgetの際には-mでミラーリングオプションを付けて不要なファイルは取得しないこと。
  
proftpdが起動しない場合はpsでプロセスを確認。起動していないようなら
システムログを参照すること。
  
  
□ 関連リンク
ProFTPD 日本語訳サイト
http://www.infoscience.co.jp/technical/proftpd/
The ProFTPD Project
http://www.proftpd.org/docs/
GNU Wget 1.9 マニュアル
http://www.bookshelf.jp/texi/wget/wget-ja_toc.html
Wgetを使おう的ページ
http://www.geocities.jp/horiuchimasaru/wget.html

_ [その他] モチベーションが上がらないときは

モチベーションがあがらないので、上のような温めすぎて腐ってしまったようなネタを晒してみた。仕事と自分のやりたい趣味のバランスで、自分のやりたい趣味にもうちょっと時間を取らないとマズイな。


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